エンバイオ・グループの原点は、1991年に私がアメリカで“土壌汚染”という環境問題と出合ったことにあります。汚染された土を掘り出してきれいな土と入れ替える高コストな工法が主流の中で、掘らずに薬剤で汚染を浄化する「原位置浄化」という強みから始まった私たちの事業。初めて手掛けた工事が成功し、未知の工法を選んでくださったお客様のご期待に応えられた感動は今も忘れられません。この技術に始まるエンバイオは、さまざまなつながりを生み出しながら、汚染された土壌の浄化にとどまらず環境貢献の領域を拡大し続けています。
現在、自然エネルギー事業にも注力しています。30MWを目標に始めた太陽光発電事業は、2020年現在で36MWを超え、当初の目標を達成しました。そして、新規事業が次々と芽吹いています。中東・東南アジア地域での水不足解消を目指す取り組みや、地域バイオマスを有効活用する取り組みが進行しています。
エンバイオ・グループは“オープンイノベーション”という姿勢を大切にしています。新しいことを始めるなら、社内の枠に収めるのではなく外に開いていく。そこから、新たな視点や思いがけない連携などが生まれます。さらなる進化を続けていくために、業界を超えた事業提携や資本連携、グローバルなサービスの提供やアイディアの発信を積極的に進めてまいります。
今は、第二の創業期。2019年には経営陣を一新し、若返りを図りました。次の世代にリーダーシップのバトンを渡しつつ、事業の推進力と組織の体力をさらに強化し、世界への貢献を果たしていきます。
代表取締役社長
西村 実